タイで生活するまでは、お粥は病気の時に食べるものというイメージが強かったのですが、タイの皆さんにとってお粥は主に朝ごはんの定番です。タイでお粥と聞いてもイメージが沸かない方も多いかも知れませんが、中華系の方も多く生活されているタイでは非常に良く食べられている料理の一つです。
今回、ご紹介するカオトムは日本の雑炊に似たお粥で、わたくしロンがタイで生活していた時から「冷たい物を食べ過ぎて胃腸が弱ってるかなぁ。」って時に食べることが多いとても重宝している料理です。
このカオトムが日本のお粥とちょっと違うところが、味がしっかり付いているところではないでしょうか。鶏や豚の出しが効いていて、薬味には揚げニンニクや刻みネギを入れると最高に美味しいです。やはり日本の雑炊に近いかも知れませんね。
今回はサラダチキンを加えた、カオトム・ガイをご紹介します。
タイ語でカオはご飯、トムは煮る、ガイは鶏の意味の通り、鶏のお粥です。
サラダチキンもコンビニで簡単に手に入りますので、「何となく食欲がないなぁ」という方は是非お試しください!
カオトム・ガイの材料(1人分)
・ご飯…100g(お茶碗軽く1杯)
冷えたご飯でもOKです。
・鶏がらスープの素…5g
・薄口醤油…3ml
薄口醤油がない場合は、どんなお醤油でもOKです。
・水…300cc
・刻みネギ…適量
・サラダチキン…1個
プレーンタイプがおススメです。
お好みで
・ナンプラー…適量
・お酢…適量
・胡椒…適量
・塩…適量
作り方
1. お鍋に水を入れ鶏がらスープと薄口醤油を加え火にかけます。煮立ったらクシ状にちぎったサラダチキンを入れて2分程煮ます。少し細かくちぎるのがポイントです。
2. サラダチキンを一旦取り出し、ご飯を加えて7~8分ほど煮ます。ご飯はザルに入れて水洗いしてから煮ると、米粒の表面のヌメりが取れてサラサラになって更に美味しくなります。白く煮立ってくれば、菜箸などでゆっくりと混ぜ合わせます。
3. 火を止めて器に移してからサラダチキンと刻みネギを盛り付けて完成です。
今回スープは薄い味付けにしていますので、お好みの調味料で調整をしてください。
まとめ
本場タイのお店では、肉団子や海老やカニ肉などを使った色々なカオトムがありますが、今回はわたくしロンが一番好きな鶏肉を使ったカオトム・ガイをご紹介しました。
タイでお粥事情ですが、今回ご紹介したカオトムとジョークという名前のお粥の2種類があります。
カオトムは日本の雑炊に似たお粥ですが、ジョークはお米の粒がわからなくなるまで煮込んだお粥です。カオトムもジョークも、ナンプラーやお酢を加えたり、胡椒や粉唐辛子をふったり各自のお好みで味付けをします。
どうやって味付けをするかと言うと、タイの食堂や屋台のテーブルには必ず4種類の調味料が置かれています。4種類の調味料とは、ナンプラー、グラニュー糖、お酢、粉唐辛子です。
タイではこの4種類で塩味・甘味・酸味・辛味を補い、自分好みの味に仕上げて味わうのが習慣です。
この4種類の調味料はタイ語で「クルアン・プルン」と言います。
タイ料理には欠かせない卓上調味料と言えますので、また何かの機会に改めてご紹介しますね。クルアン・プルンを入れる容器もガラスだったり陶器だったり様々で、なかなか面白いです。
わたくしロンはナンプラーとお酢、さらに4種類の調味料に含まれていませんが、胡椒で味付けしたカオトムが好みです。是非皆さんはどんな味付けがお好みでしょうか?
色々と試して自分好みの味を見つけてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございます!
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