海外赴任前の人は観てはいけない映画【クーデター】あらすじ・感想

逃げるウサギ タイのコラム

本日ご紹介するのは、タイの映画ではなくて2015年のアメリカ映画で、舞台も東南アジア某国という設定なのですが、
 ・ロケ地がタイ
 ・劇中で現地人の話す言語がタイ語が頻繁に使われている
ので、タイ関連の映画としてご紹介させていただきます。

まず初めに注意点があります。この映画は海外赴任前の方とそのご家族は、ものすごく不安が掻き立てられるので絶対に見ないでください

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あらすじ

東南アジアのとある国に、支援事業のため妻と幼い娘2人と共に赴任した主人公のジャック。勤め先の会社が用意した現地のホテルにたどり着いたものの、会社とは連絡がつかず、部屋のTVはどこのチャンネルに合わせても映らない状況。

翌朝、テレビやインターネットが遮断されていることを不審に思ったジャックがホテルの外に出ると、目の前で軍隊と暴徒の衝突に出くわす。ジャックは命からがらホテルへ戻り家族と合流するのですが、外国人をターゲットにした暴徒たちによる容赦なき殺戮が開始され、外国人は次々と殺されていく。


言葉も通じず土地勘も全くない異国で、事情が飲み込めないまま主人公のジャックは迫り来る暴徒から妻子を守るため奔走。その途中、現地で出会った謎の旅行者ハモンドの先導で間一髪逃げ延びるが、その先で途方もない現実を突きつけられる・・・。

レビュー ネタバレなし

言葉がわからない恐怖感

主人公であるジャックとその家族はアメリカから東南アジア某国へ赴任した翌日に大勢の暴徒に襲撃されるという、何が起きているのか全くわからないが、とにかく逃げるしかない状況に追い込まれます。

わたくしロンも赴任期間中、安全のために3回避難をした経験があるのですが、最初の避難の時は現地の言葉を理解できないことに強い不安を感じました。
幸い、わたくしロンの場合は暴徒に襲われることもなく、極めて安全に避難生活を終えて元の生活に戻れたのですが、この経験があってタイ語を真剣に学び始めました。

登場人物を自分の身に置き換えて映画を観ることがありますが、自分史上最高に感情が入った映画でした。
一般市民がいきなり理由がわからず、大勢の暴徒に自分だけでなく家族の命を狙われる立場になってしまったら…と考えただけでゾッとします。

とにかく逃げる!逃げる!

この映画の原題は『No Escape』で、まさにピッタリの題名です。
言葉がわからず状況が理解できないので、とくかく逃げて、逃げて、逃げまくるのですが、何度も訪れる絶体絶命が本当にメチャクチャ怖い!
主人公のジャックは元軍人で屈強な肉体がある訳でもなければ、もちろん超能力も使えない一般人ですから、「逃げる」しか生き延びる方法はないんですよね。
何処に逃げれば良いのかもわからない状況の中、全国民が次々に追っかけて来るという状況で、家族共に逃げなければならないという絶望的な状況がハラハラドキドキさせてくれます。

こんな人は観ないで!

海外赴任が決まって準備中の方とそのご家族は、異国で生活をするということで不安がない方はいらっしゃらないと思いますが、この映画はそんな不安を煽るだけなので絶対に観ない方が良いです。

21世紀になってからもいくつかの国でクーデターや革命が起こっていることを考えると、ゾンビに襲われるよりもリアリティがあります。

まとめ

海外赴任期間に3度、暴動などの混乱で避難経験のある立場から、ハンパなく感情移入してしまった映画なのですが、
・単純にハラハラドキドキしたい方
・タイや東南アジアが好きな方
には非常に楽しめる映画ではないでしょうか。

時代背景の説明がないので、「現実的じゃないよなぁ」と感じる方もいらっしゃると思いますが、あまり考察しなければ、オバケの出ないホラー映画として楽しめると思います。

この主人公の家族が泊まったホテルですが、わたくしロンがタイに赴任して最初に泊まったホテルに雰囲気がメチャクチャ似てたんですよね。
そんな点でも忘れられない映画になりそうです。

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